日本は多額の借金をしているという情報から
何が見えてくるでしょうか?
日本にお金を貸しているのは?
あなたも不思議に思いませんか。
日本にお金を貸しているのは誰?
って。
日本が借金があるということは、逆から見ると
「日本の国にお金を貸している人がいる」
ということですよね。
借金をしている、ということは誰かからお金を借りているわけで「貸し手」がいるということです。
国の借金というのは
ほぼ国が発行している国債で賄っています。
その国債のほとんどは
実は、日本の銀行が買っています。
日本にお金を貸しているのは
海外の投資家でも国でもなく、市中銀行なのです。
その市中銀行のもとでは、私たち日本人と、私たちが務める日本企業がお金を銀行に預けていて、銀行がお金の運用先として国債を買っています。
つまり、国債を買っている9割以上は国内で(もっというと日本人・日本企業で)一人当たりの借金というのは企業資産含めた全国民の預金額に近い。
実は借金じゃない?
実は借金じゃない?
これが海外の銀行・海外の投資家に国債を売っていたとしたら、デフォルトや返せないなどの問題も起きますが、私たちはただ預金しているだけです。
国の借金が1114兆円5400億円あるからといって、預金が下ろせない、ということはないですよね。
私 「お金おろしたーい!」
銀行 「国の借金多いのでおろません」
私 「!?」
てことにはならない(笑)
では、何が問題なんでしょうか?
日本円というのは、世界的にとても信用があります。
「有事の円買い」
と言われるほど、世界の投資家たちには安全資産と認識されています。
万が一、
「日本の借金多すぎる!日本ヤバイ!」
と思われたら、誰も円を買わなくなります。
2020/5/25に9回目のデフォルトになったアルゼンチンや、ハイパーインフレになったベネズエラのように信用がない通貨だったら、もっと円安になるはずです。
そうじゃないということは
世界の投資家たちは円を信頼している。
日本の借金を気にしていないということです。
Aさんの話に戻りますと
Aさんが親からお金を借りていたとしたらどうでしょう?
親・兄弟・親族から借金していたとしたら
返さなければいけないお金だとしても、危機感はグッと下がりませんか?
1000万もの大金があるなら
「逆にけっこうな資産家ですね!」
ってなりますよね(笑)
日本も、日本人の預金から銀行経由でお金を回してるので
Aさんに近い状態といっていいのでは。
ちなみに、借金大国のアメリカは
海外の投資家からお金を借りていますよ(米国債)
全体を把握する
財務状況やバランスシート、
お金を借りている人が誰なのか?
も見た上で
それにしてもやっぱり1114兆円の金額は多すぎる!
とか
日本は資産が多いから借金が多くても問題ない、
など最終的にどのような意見・感想を持つかは個人の自由です。
いろいろな意見や感想があるのは普通のことです。
全員が1つの問題に対して同じ意見になる事は、それはそれで問題で怖いこと。
全体を把握した上でいろんな意見が出てくるのは健全なことです。
マスコミが報道している借金の部分だけでなく
資産を見て、誰からお金を借りているのかも見て
バランスシートも見て
感想や意見も持つようにしたいですね。
政府の発表と、それをそのまま伝えているだけのマスコミのニュースだけを見て
感想を持つのは間違いです。
政府やマスコミの情報だけを聞いて意見や感想を持ってしまうのは単なる思考停止です。
情報操作に惑わされてコントロールされないようにするためにも、
・抜けている情報はないか
・抜けている視点はないか
・全体を見ること
・逆からも見ること
(借金があるということは貸し手がいる、貸し手は誰か)
・政府やマスコミの伝えていることの裏の意図はないか?
など全体を見てこそ、やっと議論の場が整います。
ほとんどの人が、国の借金の部分しか見ていないので議論になりません。
全体を見ないとマスコミにいいように操られてしまいます。
情報をそのまま受け取って思考停止人間にならないように、私たちも情報処理能力を上げていきましょう!
情報処理能力を上げるには
・日記を書く
・Twitterで呟く
・映画や本の書評を書く
など自分の言葉をアウトプットして
目に見える形にして整理するのがいいですよ。
次は思考停止させられた、その先について書いていきます。